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2016年 11月 22日

JAGDA北海道ポスター展2016


先週で終了しちゃいましたが
JAGDA北海道ポスター展2016への
出展ポスター。

今年のテーマは「声」。

声と言えば、
ピーンと落語が思い浮かびました。


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【芝浜】をご存知ですか?

そもそも落語をご存知ない方も多いかも。
そこで
「笑点流・ざっくり芝浜」と参りましょう。

落語をあんまり知らない方も、
ご安心ください、私もそんなに知りません。

たい平師匠がよくネタにする「芝浜」は、
古典落語の代表的な〝人情噺〟のひとつで、
「よそう、また夢になるといけねえ」
という最後の台詞にとっても味があるため、
たい平師匠をはじめ、
ネタにする方が多いんです。

これをお読みのあなた、
お酒で記憶をなくした事がありませんか?
落語には、
〝どうしようもない酔っ払いの噺〟が
多いんです。

あなたは(ご両親は)、夫婦円満ですか?
落語には、〝どうしようもない旦那と健気な女房〟が
登場する噺があるんです。
それが芝浜。
ですから〝共感するところが多い〟のも魅力です。

芝浜では、飲んだくれて働かない旦那が、
大金の入った財布を拾い、それをあてにして大宴会。
酔って寝てしまいます。

旦那が目を覚ますと女房が、青い顔。

「お金はどうするんだい」

「拾った財布があるだろ」

「夢みてるよ。
そんな財布どこにあるんだい?」

宴会をしたあとは残ってるのに、
財布がないんです。

どうしようもない酔っ払いの上に、
どうしようもない〝夢〟をみてしまった旦那。

夫婦はどうなるのか…。

さあ、ここかからが面白い!

芝浜は、噺の舞台が大晦日なのもあって、
年末に多く演じられます。
つづきは、寄席や独演会で

(笑点、Facebookページより)







〈 芝 浜 〉

芝は金杉に住む魚屋の勝五郎。
腕はいいし人間も悪くないが、
大酒のみで怠け者。
金が入ると片っ端から質入してのんでしまい、
仕事もろくにしないから、
年中裏店住まいで店賃(たなちん)もずっと
滞っているありさま。
今年も師走で、年越しも近いというのに、
勝公、相変わらず仕事を十日も休み、
大酒を食らって寝ているばかり。

女房の方は
今まで我慢に我慢を重ねていたが、
さすがにいても立ってもいられなくなり、
真夜中に亭主をたたき起こして、
このままじゃ年も越せないから
魚河岸へ仕入れに行ってくれとせっつく。
亭主はぶつくさ言って嫌がるが、
盤台もちゃんと糸底に水が張ってあるし、
包丁もよく研いであり、
わらじも新しくなっているという
用意のよさだから文句も言えず、
しぶしぶ天秤棒を担ぎ、
追い出されるように出かける。

外に出てみると、
まだ夜は明けていない。
カカアの奴、時間を間違えて
早く起こしゃあがったらしい、
ええいめえましい
と、勝五郎はしかたなく、
芝の浜に出て時間をつぶすことにする。

海岸でぼんやりとたばこをふかし、
暗い沖合いを眺めているうち、
だんだん夜が明けてきた。
顔を洗おうと波打ち際に手を入れると、
何か触るものがある。
拾ってみるとボロボロの財布らしく、
指で中をさぐると確かに金。
二分金で四十二両。

さあ、こうなると、商売どころではない。
当分は遊んで暮らせると、
家にとって返し、
あっけにとられる女房の尻をたたいて、
酒を買ってこさせ、
そのまま酔いつぶれて寝てしまう。

不意に女房が起こすので目を覚ますと、
年を越せないから仕入れに行ってくれと言う。
金は四十二両もあるじゃねえかとしかると、
どこにそんな金がある、
おまえさん夢でも見てたんだよ、
と、思いがけない言葉。

聞いてみるとずっと寝ていて、
昼ごろ突然起きだし、
友達を呼んでドンチャン騒ぎをした挙げ句、
また酔いつぶれて寝てしまったという。
金を拾ったのは夢、
大騒ぎは現実というから念がいっている。

今度はさすがに魚勝も自分が情けなくなり、
今日から酒はきっぱりやめて仕事に精を出す
と、女房に誓う。

それから三年。
すっかり改心して商売に励んだ勝五郎。
得意先もつき、金もたまって、
今は小さいながら店も構えている。
大晦日、片付けも全部済まして
夫婦水入らずという時、
女房が見てもらいたいものがあると
出したのは紛れもない、
あの時の四十二両。

実は亭主が寝た後
思い余って大家に相談に行くと、
拾った金など使えば後ろに手が回るから、
これは奉行所に届け、
夢だったの一点張りにしておけという忠告。
そうして隠し通してきたが、
落とし主不明でとうにお下がりになっていた。

おまえさんが好きな酒もやめて
懸命に働くのを見るにつけ、
辛くて申し訳なくて、
陰で手を合わせていたと泣く女房。

「とんでもねえ。おめえが夢にしてくれなかったら、
今ごろ、おれの首はなかったかもしれねえ。
手を合わせるのはこっちの方だ」


女房が、
もうおまえさんも大丈夫だからのんどくれ
と、酒を出す。


勝、そっと口に運んで、
「よそう。……また夢になるといけねえ」




B1ポスター
(2016年11月制作)


kitaito@kne.biglobe.ne.jp

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by kitaito87 | 2016-11-22 17:34 | Poster exhibition | Comments(0)


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